秋の収穫が楽しみ!地域の人々集まり田植え
今年3月、神奈川県小田原市で県内初となる水田発電が誕生した。6月には田植え作業が行われ、設備を設置した合同会社小田原かなごてファームは、秋の収穫に向けて準備中だ。井上酒造(大井町)での日本酒製造も予定しているという。
ソーラーシェアリングは農業と太陽光発電を同時に行うもの。太陽光発電パネルの下で稲作を行うのは神奈川県で初の試み。発電規模は58・24kWで、米の発育に影響がないように設計されている。約1200平方メートルの水田には子どもから大人まで約50人が集まり、2時間かけてキヌヒカリの苗を植えていった。 ソーラーシェアリングを設置したのは耕作放棄地解消と再生可能エネルギー推進に取り組む合同会社小田原かなごてファーム。すでに曽我岸の施設ではサツマイモ栽培を成功。業務執行役員の小山田大和さん(38)は「稲作が成功すればソーラーシェアリングの可能性が広がります。全力で頑張りますので見守っていただけたら」と話している。秋には約600kgの米の収穫を見込んでおり、井上酒造(大井町)で日本酒を造る予定。
ソーラーシェアリングによって農業規模が拡大されれば、6次産業化の動きも活発になることが予想される。「ソーラーシェアリングでつくられた日本酒」が、地域の活性化に貢献することを期待したい。
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