農林水産省が公表した「平成28年度 食料・農業・農村白書」に、ソーラーシェアリング(営農型太陽光発電)に関する言及がありました。該当箇所は、「第3章 地域資源を活かした農村の振興・活性化」のP.240-241です。 http://www.maff.go.jp/j/wpaper/w_maff/h28/index.html
太陽光発電には、農業用施設の屋根等に太陽光パネルを設置して行うものがありますが、これらは農業農村整備事業等によっても整備されており、平成28(2016)年5月時点で100地区において施設が整備されています。加えて、近年では、土地改良区等が自己資金で太陽光発電施設を整備する事例も見られます。 さらに、農地に支柱を立てて営農を継続しながら上部空間に太陽光パネルを設置し、農業生産と発電による二つの収入を得るソーラーシェアリングも普及しつつあります。
ソーラーシェアリングが認められる以前には、農業における太陽光発電といえば自家消費を前提とした農業用施設への屋根上設置が主でしたが、ソーラーシェアリングの普及によって農地での自然エネルギー発電事業が行えるようになり、結果として農業者の所得向上に繋がるという効果が期待されます。
今年からソーラーシェアリングを後押しするような動きが活発化してきていることから、来年度の白書ではより大きく取り上げられることになるのではないでしょうか。
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